空母いぶき電子書籍の感想

第2次世界大戦が終戦してから早70年以上が過ぎました。
戦争を放棄し、軍隊を持たない国になった日本。

私たちは世界の中でも類を見ない平和の真っ只中に生きている人種でしょう。

そんな私たちに衝撃を与えてくれるのが「空母いぶき」になります。

架空戦記ものを多数手がけている「かわぐちかいじ」先生が
「ビッグコミック」にて連載している作品なんですが、これがすごく面白い!

色々考えさせられるところも多く、日本人には一度読んでもらいたい作品になります。

かわぐちかいじ先生は今までも『沈黙の艦隊』、
『ジパング』など多くの架空戦記漫画を描いています。

架空戦記というジャンルの面白さは史実を元にしながらifの展開を考える所ですよね。

もし、あの戦争に勝っていたら。
もし、この人物がいなかったら。

「歴史にifはない」とよく言われる言葉ではありますが、それでも考えたくなるのが人間です(笑)

今回オススメする「空母いぶき」が取り扱う題材は
たびたびニュースでも取り上げられている「尖閣諸島問題」についてです。

ファンタジーや過去のものを扱うのではなく、今もくすぶる領土問題を使っていて非常にドキドキします。

かわぐちかいじ先生の今までの作品の中でも特に現実的な内容と言われる本作は読んでいるだけで、
日本について考えなければならないことがたくさん出てきます。

自衛隊について、隣国との領土問題について、
など今を楽に生きるために見過ごしていた問題を目の前に突きつけられます。

かわぐちかいじ先生は
現実的でありながら、壮大なストーリーで男性が
カッコよく活躍する作品を作るのが非常に上手です。

同じ自衛隊に所属しながら、
全く考えの違う「秋津」と「新波」の2人を主人公はにして話は進んでいきます。

まず「秋津」は「力には力を」という信念で行動している人物になります。

それに対して「新波」は「自衛官に必要なのは戦争を阻止する覚悟」という考えで動いています。

同じ立場でもここまで考えが違う2人を主軸に、
政治家やジャーナリスト国家情勢までを複雑に絡めて話が進んでいきます。

その複雑さは現実に投影するのができるほどのリアルさです!

かわぐちかいじ先生の作品は
設定のリアルさはもちろんのこと、絵の上手さが軍を抜いています。

まるで写真のようなタッチで描かれる空母や戦闘機は、
好きな人でなくてもカッコよさに目を奪われます。

私もミリタリーにはそこまで興味がないのですが、
架空戦記の面白さと絵の上手さにまるで映画を見ているような気分に!

戦記物、歴史モノというと難しいものと思われがちですが、
色んな人が楽しめる内容ですので是非読んでみて下さい。

今まで考えたことがなかった「日本」という国について思いを巡らえるいい機会になりますよお♪